忘れること

2004年9月24日
表でレビューを書いたけど、「博士の愛した数式」を読んだ。
いい本だった。
あんまり「愛する」ってことを、じっくり考えたことないけど、
博士がまわりの人や、数字に接するときの態度は、
きっと「愛する」ってことなんだろうなと思った。
すごくおだやかで、満ち足りた気分がページから伝わってくる。
あったかい気持ちにもなるけど、泣きたくもなる、そんな本だった。

あと、今さらながら「そうなのかぁ!」って理解したことがあって。

世界観て、人がつくるもんなんすね。

……ほんと、気づくの遅くてすんません。

「博士の愛した数式」って、とても心地よい雰囲気がただよっていて、
なして?って思ってたんだけど、
家政婦さんや、博士の人物像が、
すごくくっきりしているから、物語世界がはっきり見えたんだ、と気づいた。

同時に、私の書くものが平べったい理由の一つもわかった。
私に足りないもの(の一つ)は、
「立体的な登場人物」だったみたいです。

以上、今さらながら発見でした。

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