書店のイベントで高楼方子さんの朗読会がありました。

私、そんなに「ファンです!」って感じでもなく、
店頭の張り紙を見たとき、十一月の扉?っていう状態だったのですが、
直感で「行きたい」と思い、とりあえず文庫買って予習しました。
物語を書きたいと思う人は絶対読んでほしい話でした。
とにかく描写が細かい。
わくわくするような下宿生活をしながら、
重厚な装丁のノートに、主人公が自分のつくったお話をつづっていくのですが、
その二重な構成が見事にはまってしまいました。

高楼さんはいくつかの章を朗読してくださって、
「特に悪役も出てこない、大きな事件もない、
 でも、ページを読み終わったら次を繰ってしまうようなお話を書こうと思いました」
っておっしゃっていました。

終わったあと、サイン会があって、
「爽子ちゃんみたいに大事にしているノートがあるんですけど、
 そちらにサインしていただけませんか」
と言ったら、快く応じていただけました。
童話関係の講習会の記録とってて、夏の学校にも持っていって、
今は新しい話のメモと師匠の教室のメモになってるノートで。
ものごしやわらかな口調で、
「おはなし、書かれてるんですか?」と聞かれたとき、
ものすごく緊張しました。
「がんばってるんですけど、なかなか形にならなくて」
って言ったら、
「だんだん最後まで書けるようになってきますよ」と。

文庫のあとがきで「物語を書かずには生きていけない方」と評されていて、
確かにそうかも、と思いました。

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